ひきこもりの毎日がつまらない理由は、目標も成長もないから

長年にわたって、ひきこもりの毎日を本当に心から楽しめる人がいるとしたら、それはもう「ひきこもりの天才」と言えます。

本当にひきこもりはつまらないです。楽しいのは最初の2~3週間がいいところでしょう。ひきこもることは単調な毎日を繰り返すことです。

 

もちろん基本的には人に会いに行けません、自由にものを買うことすらできません。これだけは覚えておいてください。「ひきこもりはつまらない」です。

僕は小学校時代にじめられ、徐々にひきこもり始め、以後10年間ひきこもりと元気な状態を繰り返してきました。この記事では長い間ひきこもった僕が思う、ひきこもりのつまらなさと、それは実は外出や精神的成長のチャンスだと言う、二つの話をお伝えしていきます。

興味のない時間は憂鬱でつまらない

ひきこもりの基本は家でダラダラと時間を潰すことになります。家にいながら出来ることと言うと、パソコンやスマホが中心になってきます。

最初は刺激的な楽しみも多くあります。インターネットに繋がっていれば、無料のゲームだっていくらでも見付けることができます。

ですが、楽しかったゲームも段々と楽しいと思えなくなってくるのです。それは心が外部からの刺激に鈍化(どんか)しているからです。心が麻痺してきているような状態です。

興味があったことや、楽しみだったことも、靄(もや)がかかったようにぼんやりとしか楽しむことが出来なくなってきます。それは次の3つの理由からです。

  1. 自分の精神的成長が見えない
  2. 他人からの反応(リアクション)がない
  3. 努力する理由を見付けられない

一つ一つ、噛み砕いて説明していきますね。

ひきこもりがつまらない理由:1、自分の精神的成長が見えない

知識をいくら増やしても、精神的な成長は得られないものです。精神的な成長は、自分で意図しない新しい体験と共に訪れます。

できなかったことができるようになったり、嫌なことを言われても受け流せるようになったりと、あなたにもそんな「自分も大人になった」と感じた経験があると思います。

ひきこもっていると、自分が選んだ経験しかできません。理由が分からないのに嫌われてしまったり、突然知らない人に道を尋ねられることもありません。

自分の選んだ世界で生きてしまうと、精神的に成長することはできません。

ひきこもりがつまらない理由:2、他人からの反応(リアクション)がない

遊びでも、学習でも、ライバルや友達がいると楽しいですよね。上手く行ったら褒めてもらう、失敗したら慰めてもらう・元気付けてもらう。そんなリアクションをもらえると、もっと上手くなりたいだとか、詳しくなりたいと思うものです。

周囲からの反応なく、いつまでも一人で楽しめるコトを見付けられる人はそう多くないでしょう。

一人でコツコツ学習を続けられるのは、テストの期限などの差し迫った勉強の必要性があったり、高校・大学の受験や資格取得などの明確な目的意識があるときではないでしょうか。

ひきこもりであろうがなかろうが、誰からも反応されないことを延々と続けるのは苦しいことです。楽しいと思えないのは当然とも言えるわけです。

ひきこもりがつまらない理由:3、努力する理由を見付けられない

目標を持たないまま努力をした経験を持っている人はそう多くないです。何かしら目標があるからこそ、嫌なことがあっても「頑張ろう」と踏み止まれます。

もし、目標がないのに継続して努力をしていることがあるとすれば、それは「楽しいこと」だからです。ですが、楽しいことをしているときに、「今自分は努力している!」と感じているでしょうか。

ひきこもりとは、自分の成長がない(少ない)世界にとじこもって、周りからのリアクションがない状態です。自分がやっていることが楽しいことなのかも分からなくなっていく中で、目標を持って努力することは、とても難しいことです。

目標もなく、単調な日々は心を鈍らせていくのに十分な環境です。好きなことや興味を持っていたことでも、つまらなそうな顔をしていることがないか、注意して見てあげてください。

ひきこもりがつまらないと感じてそうなら脱出のチャンス

毎日がつまらないと感じていることを、逆から考えてみると、刺激が欲しいということになります。それはひきこもりでも変わりません。

つまらないと思うのは自分の中の不安や、嫌な気持ちよりも、外からの刺激を求める気持ちが強くなっている現れです。これは外に出る大きなチャンスです。

そうなったときに、ぜひご家族に気を付けて欲しいことがあります。

声のかけすぎ・心配のしすぎは今すぐやめよう

次のような過剰な心配は、ひきこもりの不安心を煽るだけなので今すぐやめましょう。

「ホントに大丈夫?」

「無理なら無理でいいんだよ」

「やめておいたら?」

家から出るのを応援したいんだからそんなこと言わない!と、怒られる方もいらっしゃると思います。ですが、言い方は変わっても本質的に引き留める言葉を言ってしまう人は多いのが現実です。

ぜひ、ご家族の方にはひきこもりへ次のように言葉をかけてあげほしいです。

「上手く行くから大丈夫だよ」

「心配いらないよ」

「失敗してもいいよ」

ポジティブな気持ちは、ひきこもりの不安を消し、背中を押してくれる心強い味方になります。

質問をするのではなく、される存在になる

ひきこもりがつまらなさを感じた時に考えるのは「外の刺激は欲しいけれど、どうしたらいいのか分からない」というものです。社会経験はギリギリあるかないかの人も多いでしょう。ストレス発散にカラオケに行くにしても、一人で行けるか不安ということもあります。

たとえばカラオケに行くときに、一緒に行くかどうかをご家族側が聞くのではなく、一緒に行かないか聞かれるようになるのが大切です。

一度引きこもってしまうと、自発的に人を頼る経験を積むことが難しくなります。これはどういうことかと言うと人に助けを求めることがない状態です。

あなたのお子様は、その一歩手前にいるかもしれません。ちゃんと助けを求められるのに、先に手助けをしてしまうと、心の成長の機会と共に、脱出のチャンスも失われてしまいます。

もちろん、まったく質問するなということではありません。外に一緒に行きたそうなのが明らかであれば、そっと呼び掛けてあげてくださいね。

ひきこもりに大げさな応援やプレッシャーは逆効果

ひきこもり本人が今出来ることよりも、もっと多くを出来るように見せたりするのは、あまりオススメできません。過度な応援やプレッシャーは、その時は本人が思っている以上のやる気や、元気を引き出せることがあります。

しかし、本人以上の力を出しているのですから、長続きはしません。そして次のように思ってしまうことがあります。

「やっぱり自分はダメなんだ」

「がんばったのにダメだった」

失敗を経験することは、決して悪いことではありません。ですが、それは本人がやる気を出して、自分の限界以上に努力した場合です。その場合は落ち込んでも良い経験になります。

無理に持ち上げず、まずは本人の意欲でどこまで出来るのかを確認するようにしましょう。

家族が出来る、何気ないひきこもり脱出応援の方法

ひきこもりからの脱出には、ひきこもり本人が外に出たいと思う気持ちが欠かせません。かといって、それは無理に引き出しても仕方がないものです。

では、家族にはひきこもりが外へ出るために、どう応援したらいいのか?それはとてもシンプルな次のことです。

ポジティブな言葉遣いを心掛ける

ポジティブを心掛けると書いていますが、無理にポジティブな言葉を選ぶ必要はありません。この記事を読んでくださっているあなたは、そもそもポジティブな人だからです。だから、無理に言葉を選ぶ必要はありません。

ですが、普段使っている言葉の中から、次のものを取り除くようにしましょう。

  1. 文句・陰口
  2. 批評・批判
  3. 不平・不満

どれも聞いていて気持ちが明るくなるものではありませんよね。憂鬱さや、気分の悪さを共感しようとするものばかりです。

日々の会話では、ついこのような暗い言葉を使いがちです。しかし、全く使うなとも言いません。ただし、お互い気持ちよく話せるものだけに留めておきましょう。

共通の悪口は、話のタネにはもってこいですからね(笑)

まとめ

ひきこもりは日々、退屈な時間を過ごすことになりがちです。寝るまでの時間を、心から楽しいと思えない娯楽で潰すだけの日々は、つまらないものです。

まずはひきこもりの毎日はつまらないということをしっかりと覚えてください。楽しそうにゲームで遊んで、食べて、寝てるだけに見えるかもしません。でも、その内情は不安と自己否定の連続です。

決して、ひきこもりの毎日は悠々自適でお気楽なだけではありません。

ひきこもり生活を心底楽しめる「ひきこもりの天才」は、決して多く存在しません。ひきこもりの大多数は、できることならば、普通の生活や人生に戻りたいと願っています。

一見すると、ひきこもりが外に出て、社会生活を送れるようになるまでの問題は、山積みに感じられるかもしれません。

しかし、問題の数は無限ではありません。どんなに小さくても、行動していれば必ず、いつか解決へ繋がります。

この記事が少しでもそのお役に立てば幸いです。

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