ひきこもり・ニートが心の疲れを回復させる方法

心の疲れとは?

ひきこもりは外出をせず家に居続けることで、空っぽになってしまった心のエネルギーを貯め、自分の心の回復に勤めています。

あなたは心が疲れた時、どうやって癒していますか?映画を観に行ったり、ショッピングを楽しんだり、ドライブに出かけたり、友達と話したり相談したり、お酒を飲みに行ったりしますよね。

さまざまな方法で、疲れてしまった心を回復させようと行動すると思います。今まで書いた方法は外に出る行動です。外に出ず家の中で、本を読む、動画を観る、ゲームをするなんて方法もありますよね。

では外に出られず、家で何をしたら心が回復するか分からない人は、どうしたらいいでしょうか?

じっとしている

いろいろな心の回復方法が出来ない人は、自分の心を回復させるために、外界との関係を断つことから始めます。これがひきこもりのスタートです。誰とも会わないで、何事も起こらなければ、少なくとも今以上に疲れ、傷つくことはありません。

いろいろな自分の守り方があります。その一つとして、じっとしているというものがあっても、何らおかしくはありません。

大恋愛の末に別れてしまった人が「当分は恋愛したくない。彼(彼女)は作らない」と、【何もしない】という選択を取ったとき、おかしいとは感じないでしょう。

あまりにも仕事が忙しすぎて、心と体を壊してしまった人が「今の会社をやめて、旅行でも行って少しのんびりしたい」と言っても違和感は覚えないと思います。

では社会の中で、生きているのが疲れてしまった人が「社会と離れて一人になりたい」と言ったら、どう思いますか?

問題認識のズレ

あなたにも【これが苦手だ】と言うものがあると思います。虫、辛い食べ物、タバコの匂い、人込み、大音量の音楽。ギリギリ我慢できるものもあるでしょうし、どうしても無理なものもあると思います。

苦手は一つだけではなく、【虫と人込みがダメ】など、複数の組み合わせがあります。更に、【人は好きだけれど、人込みは嫌い】という量の問題があります。

ちょっと辛いくらいなら食べられるけど、とても辛いものは食べられないという質の問題もあります。普段は好きな人だけれど、お酒が入ると面倒で苦手。など、人の数だけ苦手なもの、度合、傾向、パターンがあるということです。

その中で、【人と触れ合うのが苦手・会社(学校)が息苦しい】という人はおかしいでしょうか。珍しいでしょうか。あなたの今までの人生で、話下手な人はいませんでしたか?人と触れ合うのが嫌いという人はいませんでしたか?

虫が苦手な人は分かるけれど、人と触れ合うのが苦手、社会生活が苦手な人はなんとなく分からない。ここが、ひきこもり・ニートへの理解が持てない一番のネックになります。

人には無数の組み合わせタイプが存在します。好き・嫌い、やりたい・やりたくない、楽しい・つまらない、欲しい・要らない。あらゆることに対して、ポジティブかネガティブな反応を持っています。

その中には特殊なものもあるでしょう。「同じ虫でもセミは見るのも無理だけど、カブトムシは持てる」とか「タバコの匂いは大嫌いだけど、好きな人が吸っているのは我慢できる」など、パッと理解しにくいものも沢山含まれています。

大抵の理解しにくいものは「へー、そうなんだ」と聞き流す事が出来ます。それは「タバコの匂いは大嫌いだけど、好きな人が吸っているのは我慢できる」などの話は、そもそも自分への被害がないので、解決する必要がないからです。

ひきこもり・ニートの問題は金銭・人生・成長の要素が絡むので、解決が必要になる事が多く、聞き流せないだけです。例えば、ひきこもり・ニートが不労所得を持っていたらどうなのか。

一生家から出ない人生を過ごすことに、あなたが問題を感じなければどうなのか。問題は誰にでもあり、本質としては大差ありません。

行動とはエネルギー

【ひきこもりの心の癒し】を説明するために、少し角度を変えて話をします。

何か行動を起こす時にはエネルギーが必要です。人によって変わりますが基本的には、楽しい事・望ましい結果があれば補充され、嫌な事・悲しい結果があれば多く消費します。そしてどんな行動でも、必ずエネルギーは消費します。

普通「仕事の帰りがけに、ちょっとコンビニへ行く」という決断に【重い腰を上げる】という言葉は使わないですよね。エネルギー消費は1ポイントとしましょう。

では、人と触れ合うことが苦手な人は、「仕事の帰りがけに、ちょっとコンビニへ行く」という行為にどのくらいのエネルギーを消費するでしょうか。1ポイントよりも多くなりそうですよね。仮に3ポイントにしておきましょう。

続けて、家から出られなくなってしまったひきこもりの人が「ちょっとコンビニへ行く」のはどれくらいのエネルギーが必要でしょうか。3ポイントの人よりも、ずっとエネルギーが必要そうなのが分かりますよね。10ポイントにしておきましょう。

ちょっとコンビニへ行くという、普通なら問題にすらならない行為です。それに対して10倍もエネルギーが必要になってしまいました。ひきこもりの程度に寄りますが、これが100倍、1000倍も必要な人がいます。

大げさに感じると思いますが、本当にこれくらいのエネルギー消費をしないと、家から出る、何か行動を起こすことが出来なくなってしまっているのです。

さらに悪いことに、ひきこもりは自分の未来に不安を感じています。保護者がいなくなってしまえば、甘えられる環境がなくなってしまえば、自分に待っているのが死しかないことを理解しています。

そんなことを常に考えている人は、エネルギーを常時すり減らしていると思えませんでしょうか。何か思うたび、考えるたびにネガティブな発想が生まれ、無尽蔵にエネルギーを消費してしまうのです。

エネルギーが空っぽになる

ひきこもり・ニートは常時エネルギーを擦り減らし、補充することも苦手ですから、保有エネルギー量が圧倒的に少ないです。だからどれだけ良い提案を持って行っても、乗り気になれるだけのエネルギーがありません。

外界を遮断して毎日家の中にいること、自分の好きな事だけをすることで、自分のエネルギーを確保しようとしています。周りから見れば甘えと思われる。そんなことは本人も分かっているのです。

甘えなければ自分が保てない(少なくとも本人はそう信じている)からこそ、外界を遮断するのです。傷ついて擦り減ってしまった自分の心を守り、癒すためにひきこもるのです。

お酒を飲んでストレス発散が出来て、明日も頑張れる人はお酒を飲んでいます。カラオケで歌う・大声を出すのがストレス発散の人はそうしています。その中で、上手く社会に馴染めない人が外に出ないようにすることは、むしろ自然ではないでしょうか。

まとめ

ひきこもること自体を悲観的に捉えないようにしてみると、彼(彼女)が自分を守るために起こした行動と捉えることが出来ます。これは決して最悪の選択ではありません。最悪な選択は死んでしまうことです。

あなたが彼(彼女)の助けになれることは、エネルギーをたくさん貯められるように寄り添うことです。疲れ切った心を外科手術的に治すことではなく、自然の治癒力を高めるよう働きかけることです。

その方法については別記事にてご紹介したいと思います。

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